レスキュープラスのBCPポリシー

BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。 緊急事態は突然発生します。
1.1 BCP(事業継続計画)とは - 中小企業庁 より抜粋

レスキュープラスでは、「事業を継続するために事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするための方法、手段を取り決めて置く計画」をBCPとするのであれば、その方法や手段を担う社員の身を守るための方法や手段は当然準備されて然るべきと考えています。
しかし多くの企業では経済損失や物的損害の復旧ばかりに目を向けており、肝心な人的資産を守ることに注力していないように思えます。
そこで以下のポリシーを掲げるとともに、BCPを発動する前段階の「初動対応こそがその後のBCPに大きく影響する」と考え、関係者全員が生き残るための準備から入るBCPをご提案いたします。

人命第一

企業に課せられたBCP=備災計画。
それは関係者全員にとっての「生き残るための準備」です。

企業の備災体制を整えることは、
地域と従業員家族を守ることにもつながります。
地域の混乱、従業員家族の罹災によって企業が被る被害を考えてみてください。
人的被害は、生産ラインの被災よりも深刻かつ長期的なダメージをもたらします。

まず、ひとりひとりが自分の身を守る。
次に、周囲の人、家族、地域の人を守る。
レスキュープラスのBCPは、人命を守るための行動を第一に考えます。

個の重視

災害時は、初動がもっとも重要です。
的確な初動のポイントは、個々の知識、装備、訓練、行動、そして覚悟。

防災知識は、企業が持つだけでなく、
ひとりひとりが持たなければ実際の行動につながりません。
防災装備は、備えておくだけでなく、
ひとりひとりが使い方を理解していなければ役に立ちません。
防災訓練は、机上で行うものではなく、
体を動かして体に覚えさせなければ、発災時にパニクります。
防災行動は、体制を整えるだけでなく、
ひとりひとりが確実に実行できることで被害拡大を防ぎます。

災害は会議室で起こるのではない、現場で起きるものですが、
会議室が被災する場合もあるのです。
災害に死角なし。だからこそ、ひとりひとりの覚悟が必要です。

積上げ型

災害は本部の都合など考えません。
例えば火災は、本部から遠く離れた物流倉庫で起きるかもしれない。
例えば地震は、本部から遠く離れた小さな営業所を倒壊させるかもしれない。
例えば津波は、本部から遠く離れた海外の関連会社を襲うかもしれない。

発災から本部に情報が集まるまでの数分間、初動対応するのは現場スタッフ。
的確な初動によって防げる被害拡大や二次災害がたくさんあることは
近年の大規模災害を見ても明らかです。

だからこそ、我々は現場スタッフの研修や訓練を前提としています。
現場の防災意識を向上させた上で、見直し、改善し、問題点を洗い出す。
真のBCPは、トップダウンの指令やマニュアルだけでは意味をなさず
現場の現状と声から積上げて構築していくことが重要なのです。


また、以下の点を重視しています。

初動対応の成否がその後の復旧スピードに影響します

発災からの操業レベルの落ち込み度合いを減らすことで、復旧を速やかにするダメージコントロールという考え方

予測される危機リスクを洗い出し事前に対策をすすめておく〈リスクコントロール〉に対し、 発生してしまった被害を最小限に抑えるため、最適な対応を実施することは〈ダメージコントロール〉と呼ばれます。 損なわれる必要のなかったスタッフ、停止する必要のなかった機械設備。一度低下した操業度を復旧させるには何倍ものコストがかかってしまうでしょう。

発災時においては、想定外のインシデントが多数発生するため、万全の備えというものはありませんが、 目の前で起きている被害状況に対して臨機応変に対応できる人員を増やすことが、その後の速やかな復旧への大いなる助走であるとレスキュープラスは考えます。

情報収集、、現場での初動対応能力が情報の質を左右します

現場の災害対応力がその後の事業継続に大きく作用します。

災害対策本部設置後は、被災したブランチからの報告を元にその後の対策や方針を決定します。
しかし、実際の災害時には、被災現場の対応に追われ、本部への十分な報告ができないケースに陥ります。
被災したブランチから満足な情報が上がってこなければ、本社災害対策本部でできることは非常に限定されてしまいます。
各ブランチでの独立した初動対応能力を盤石にすることこそが貴社BCPを完成させる重要なキーとなるのです。