防災って、まずは水とか食料を備えればいいのかな?
でも、ほんとにそれで足りるの?

備蓄と聞くと、水とか食料が叫ばれがち。
でも、それって生き残る前提だよね?


大規模災害が多発する今、「備蓄」は避けて通れないテーマです。

しかし、備えるべきは食料や水だけではありません。

火災・水害・地震などあらゆるリスクの中で、「生き残るための備え」が最優先されるべきだと、防災歴40年の経験をもとに警告しています。

本記事では、動画の内容をもとに、“命を守るための備え”の本質と、実際に役立つ装備について詳しく解説します。

・消防団歴30年、防災歴40年以上のプロ
・大手百貨店や大手ビル管理会社等の災害対策指導員を歴任
・小岩で飲んで50年

命を守る備えが最優先

まずは「備蓄の前に、命を守る準備が必要だ」という視点から、災害への向き合い方を見直してみましょう。

備蓄の前に必要な「生き残る準備」

多くの企業が防災対策として食料や水、簡易トイレなどの「備蓄品」を真っ先に挙げます。

しかし、それよりもまず“生き残るための準備”が何より大切です。

災害時に食料や水を使えるという前提は「命が助かっていること」が条件。
裏を返せば、生き残れなければ備蓄など無意味なのです。

実際、阪神・淡路大震災などでは、火災や建物倒壊により多くの命が災害直後に失われました。

にもかかわらず、防災計画やBCPに「初動の生存戦略」が明確に盛り込まれていない企業は少なくありません。

  • ・火災や煙、有毒ガスからどう身を守るか
  • ・津波や洪水時に安全に避難できる手段があるか

こうした“生き延びる装備”こそ、企業が優先して整備すべき備えなのです。

正直、水とか食料を揃える前に、やることあるでしょ。
そもそも生き残れなきゃ、何も始まらない。

多くの人が誤解している備蓄の役割

阪神・淡路大震災では30万人が避難生活を送りましたが、現在の備蓄品はその“避難生活者の声”に基づいたものであり、“亡くなった人の声”は反映されていません。

食料やトイレ用品などの備蓄を進める前に、

  • ・なぜ必要なのか
  • ・本当にそれが役立つのか

を問い直す必要があります。

“備蓄してるから大丈夫”って思ってる人、多すぎます。
でもそれ、命が助かってる前提ですよね?

災害直後に必要な3つの初動行動

災害発生から最初の1〜2時間で重要なのは以下の3つです。

  1. 1.緊急避難:とにかく速やかに逃げる
  2. 2.初期消火:火を素早く消す
  3. 3.救助・救命:負傷者や心肺停止者の対応

この段階では食料や水は不要です。

重要なのは、行動できる装備と訓練があるかどうかです。

災害が起きたら、まず逃げる・消す・助ける。
この動きができないなら、何を備えてても意味なし。

「食料・水」より優先すべき命を守る装備

「防災=食料と水」ではなく、「防災=命を守る装備」という視点に立ちましょう。

煙の中を移動するには防煙マスクが、浸水時にはライフジャケットが、火災時の避難には靴や手袋が必要です。

これらがあってこそ、生き残った先に備蓄が意味を持ちます。

生きてなきゃ、食べられませんよ。

防災のプロが実践する装備リスト

ここでは、防災の専門家が実際に用意している装備を紹介します。
どれも災害時に命を守るためのものであり、企業としても見直す価値のある現実的な備えです。

装備ごとの詳しい選び方や導入事例は、こちらの記事で解説しています。

生き残るために必須なのは防煙マスク

火災による死因の多くは、炎ではなく煙の吸引による窒息や有毒ガス中毒です。
煙はわずか数分で視界を奪い、呼吸を困難にします。

特にオフィスや高層ビル、地下施設では、避難経路に煙が充満するリスクが高く、適切な対策が欠かせません。

防煙マスクは、こうした状況下で視界を確保し、有毒ガスを防毒・除去して安全に避難するための唯一の装備です。
フィルターや遮煙構造によって、煙の粒子や有害成分を大幅にカットし、避難中もしっかり呼吸を確保できます。

企業では、火災リスクの高いエリアや避難経路沿いに常備し、すぐに使える状態にしておくことが重要です。

高い信頼性と実績を備えた防煙マスクはこちらからご確認ください。

息ができなきゃ、どんな備えも意味がない。

番外編:家庭でもできる現実的な準備とは

プロ仕様でなければ意味がないということではありません。

ただし、いくら安価でも、実際に使えないものでは“飾り”に過ぎません

100円ショップの防災グッズやネット通販で格安販売されている製品の中には、耐久性や機能性に問題があるものも多く存在します。

価格だけで選ぶのではなく、

  • ・なぜこれを選んだのか
  • ・本当に現場で使えるか

を基準に備えることが重要です。

実際に100均グッズをレビューした動画もありますので、ご確認ください。

価格はもちろん大事だけど「実際に使えるか?」が1番重要。
なんでも使ってみてね。

まとめ:備蓄の前に、生き残る準備を

防災対策では、食料や水の備蓄が注目されがちですが、それらは命が助かった後に必要なものです。

まず優先すべきは、煙・水害・暗闇などの危険から「生き残るための装備と行動」を備えることです。

企業にとっては、従業員や来客の命を守ることが大前提です。

備蓄を整える前に、「その場から安全に避難できるか」を軸に、防災計画を見直すことが重要です。

本記事を紹介している、株式会社レスキュープラスでは火災や初期消火に必要な防煙マスク企業の防災コンサルティング・BCP対策を行っております。
現場で使える正しい知識・訓練をモットーとしており大手企業や大手ビル管理会社等での実績も豊富です。お気軽にご相談ください。

また「防災業界のインチキを正す!」をテーマにYouTubeチャンネルの運営をしてます。
防災業界やマスコミが言わない、正しい防災知識を解説しておりますので、ぜひ動画もご覧ください。